私立大学は非効率?

神戸大学の看板学部である経営学部の加護野教授が、私立大学の経営は効率が悪いと述べています。

【正論】神戸大学教授・加護野忠男 ちぐはぐさ目立つ大学改革の現状(Sankei web)
国立大学は、国からの助成で運営されているから効率が悪いはずだという常識があるが、これは実態を知らない誤解だ。
確かに効率の悪いところもある。しかし、地方の国立大学の一部には、私学並みの補助金さえもらっていないところがあるということが知られていない。
地方国立大学法人への補助金の過半は、付属病院の赤字補填(ほてん)に使われており、残りのほとんどは理工系ならびに教員養成系・人文系学部の運営補助に使われている。
経済学や経営学などの社会科学系学部は、学生が支払う授業料だけで成り立っているところが多い。剰余が出ているところすらある。
これら社会科学系学部に私学並みの補助が与えられれば、授業料は2割~3割程度下げることができる。また私学並みの自由を与えてやれば、社会の要求に合わせた質の高い教育をより柔軟に行うことができる。
この現実を知れば、国から多額の補助金をもらっていながら高い授業料を取っている私学の効率の悪さこそ、問い直されるべきだということがわかるはずだ。

競争が激しくなれば商品の価格が下がるのは世界の常識。同様に、大学全入時代を迎え、大学間競争が増せば、低学費を売りにする学校が出てきても当然です。

学費300万円免除も 私大が優秀学生囲い込み(神戸新聞)
優秀な学生に入学してもらうのを目的に、一部の私大が入試や入学後の成績に応じて学費を支給する制度を新設。県内では、甲南女子大(神戸市)などが導入している。
神戸山手大(同)は来年度、入試合格者の上位一割の学生について、初年度の学費百万円を免除し、推薦入試も対象にする。同大教学部長の福原栄太郎教授は「上位合格者が他大学に流れ、定員割れを招いていた」とし、「百万円という高額免除や、推薦入試の合格者も対象にした制度の魅力で、受験生をつなぎとめたい」と意気込む。

いろいろ書いてありますが、家電ショップのポイントサービスと同じで、要するに学費値下げ競争の一環。
大学によっては、効率化を推し進め、設備を簡素化し、低学費の割りに質の高い教育を売りにするような、いわば「大学界のユニクロ」を目指すケースも出てくるでしょう。

私が高校生の時は、立命館をそういう学校だと思っていたのです。
私の息子が大学進学を考える頃には、1校でも多く、コストパフォーマンスの高い学校が増えてくれればと思います。

参考
うちの大学もこうするべきだ・・・。(絵描きさんの雑記帳)
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by himerits | 2006-12-02 00:57 | 大学