姫路市/市周辺在住・立命館OBの会


by himerits

日本流安全確保とは

これまで、パソコンのデータを守る唯一の方法は、数字や文字を組み合わせた暗証番号でした。
しかし、覚えなければならないパスワードの数が増えるとこれにも限界があり、パスワードを盗んで他人に成りすましてログインすることも可能です。

そこで、生体認証といって、本人が体に備えている特徴を機械が判断し利用を許可するというしくみが考えられてきました。最近のノートパソコンには指紋認証装置が付いているものもあります。
これだけ普及すると、今度は、人工的に指紋などの生体を真似て作る危険性を指摘する声が出てきました。

特集「生体認証大ブレーク」(7)(IT Pro)
偽造については,指紋認証の脆弱性が一般に知られている。横浜国立大学大学院 環境情報研究院の松本勉教授は,ゼラチンで作成したグミ指でも認証できることを2002年に発表した。問題となったのは,誰もが入手できる材料で簡単に作れる点だ。偽造のハードルは高いが,机やコップなどに残った指紋からも偽造指が作れてしまう。弊誌4月号で,コンシューマ向けの指紋認証装置17機種を検証したところ,すべての装置がグミ指を認証した。これらの装置は,もともと生体かどうかを判別する機能(生体検知)が入っていないものがほとんどだった。

本物の指かどうかは、極端なことを言えば、レントゲン写真を撮ればわかります。しかし、パソコンを利用するのに、レントゲン撮影をするコストや運用が許されるわけではありません。
望まれるのは、安価で簡単にも関わらず有効な方法ということになります。
生体検知技術については,安価で検知時間が短い技術も考案されている。立命館大学理工学部電子光情報工学科藤枝一郎教授は,指をセンサーに押しつけたときの色の変化で,生体かどうかを検知する技術を研究している。
指を押すと血液が移動して白っぽくなる。その後,生体の場合は通常の肌色へ戻るのが比較的ゆっくりだという。これをカラーのイメージ・センサーで読み取る。この技術は,指の中に光を当て,指から出てくる透過光を検知する光学式のみに適用できる。「課題は色の変化をどのように数値化するのかという点。また,指の色の変化具合も人によって異なるなど,判断する指標を求めるのが難しい」(立命館大学の藤枝教授)。

暗証番号に生体認証装置を付加すれば安全性は高まりますが、普及すればそのしくみを超えようと試みる人が出てきます。

世界には、こうしたデータ流出の脅威に厳罰(終身刑など)をもって対応するという国もあるでしょうが、日本は技術的な改善や改良で対応していくというお国柄。
求められる場面に応じたコストや作りこみできめ細かく対応していくことによって、日本流安全確保の道が開けるのではないでしょうか。

P.S.
非武装中立か核武装か?という極端な議論も暇つぶしにはいいけれど、そればかりではなくて、技術論まで立ち入ったきめ細かな対応が求められると思います。
[PR]
by himerits | 2006-12-04 09:28 | 立命館